皆さんはiPhoneとAndoroidスマートフォン、どちらのスマートフォンをお持ちでしょうか?
2022年時点で日本ではiPhoneが約44%、Androidスマートフォンが約52%、その他のスマートフォンが約4%のシェアとなっているようです。
街中や電車の中でスマートフォンを使っている人を見てみると、iPhoneかAndoridスマートフォンのどちらかであると思います。
2台以上スマートフォンを持っている人は、両方使っているケースもありますね。
iPhoneとAndoroidスマートフォンでは機能や使い勝手は色々な違いがありますが、セキュリティ対策について何点か違いがあることは知っているでしょうか?
iPhoneとAndroidスマートフォンのセキュリティ面の違いは、主に以下の3点です。
- iPhoneよりもAndroidスマートフォンの方が攻撃される確率が高い
- Androidスマートフォンは「悪いアプリ」によりウイルスに感染する可能性がある
- iPhoneは「悪いアプリ」が配布されにくいが、フィッシング詐欺などは別途対応する必要がある
この記事では、iPhoneとAndoroidスマートフォンのセキュリティ面の違いと、それぞれのスマートフォンを使う上で気をつけておきたいことをお伝えします。
目次
iPhoneとAndroidスマートフォンのセキュリティ面の違い
iPhoneとAndroidスマートフォンのセキュリティ面の違いは、主に以下の3点です。
- iPhoneよりもAndroidスマートフォンの方が攻撃される確率が高い
- Androidスマートフォンは「悪いアプリ」によりウイルスに感染する可能性がある
- iPhoneは「悪いアプリ」が配布されにくいが、フィッシング詐欺などは別途対応する必要がある
何がどのように違うのか、具体的に見ていきましょう。
iPhoneよりもAndroidスマートフォンの方が攻撃される確率が高い
一般的にiPhoneはウイルスに感染しにくく、攻撃される可能性がAndroidスマートフォンに比べて低いと言われています。
その理由は主に以下の2つです。
- iOSの内部が非公開である
- iOSのアプリは公式のApp Storeのみダウンロードが可能である
Apple社はiPhone用のOSであるiOSの大事な部分を非公開にしているため、アプリ側からiOSを操作できるような機能を制限しています。
また、iOSアプリの開発者はApple社が提供しているXcodeというツールを使ってアプリを作ります。
アプリ開発者はXcodeを利用して、Apple社が提供している機能の中でアプリを作ることになります。
そのため、iOSの大事な部分にアクセスしようとするアプリを作ろうと思っても、Apple社により制限が掛かっており実際には作ることができません。
さらにiPhone用のアプリはApple社が審査を行い、アプリの公式配布場所であるApp Storeのみダウンロードが可能であるため、攻撃をされる可能性が低くなります。
iPhoneの内部はApple社が守っている、と言えそうですね。
一方でAndroidスマートフォンはiPhoneと比較した場合に、以下の2つの特徴があります。
- Androidの内部が公開されている
- Androidのアプリは公式のGoogle Play以外にもダウンロードできる手段がある
Google社が開発したOSであるAndroidは中身が公開されています。
これによりAndroidアプリの開発者は、自由にアプリを作ることができます。
しかし、OSの欠陥が見つかりやすい欠点があります。
そのため、悪意を持った人が他人のスマートフォンを攻撃できるようなアプリを作ることができます。
またAndroidのアプリをダウンロードする場合、Google公式のGoogle Play以外にもダウンロードできる手段があります。
安全なアプリであれば問題ありませんが、万が一にスマートフォンの大事な情報を抜き取るようなアプリを誤ってインストールすることもできてしまいます。
したがってApple社によって守られているiPhoneと比較して、Androidスマートフォンは攻撃されやすくなっています。
Androidは自由度が高いので、iPhoneに比べて自分で身を守る必要があります。
Androidスマートフォンは「悪いアプリ」によりウイルスに感染する可能性がある
ここからは、スマートフォンの種類ごとに「悪いアプリ」の影響と注意点について書いていきます。
なお「悪いアプリ」とは、この記事ではウイルスを含んだアプリを指します。
先ほど述べた通り、AndroidはOSの中身が公開されているためウイルスを含んだアプリを作ることができます。
そして、まれにGoogle Playに「悪いアプリ」が混ざる時があります。
Google社もアプリの審査を行っているのですが、時々審査の目をくぐりぬけて混ざることがあるようです。
万が一、ウイルスを含んだアプリをダウンロードしてスマートフォンにインストールしてしまうとウイルスに感染してしまいます。
ウイルスに感染する可能性は高くありませんが、もしウイルスに対して不安に感じるようであればAndroid受けのアンチウイルスソフトをスマートフォンにインストールすると良いでしょう。
iPhoneは「悪いアプリ」が配布されにくいが、フィッシング詐欺などは別途対応する必要がある
iPhoneはアプリを作る際に様々な制限があることや、アプリの配布場所がでApp Storeに限定されているため「悪いアプリ」が配布されることはほとんどありません。
その点でiPhoneはセキュリティ対策がしっかりしており安心して良いでしょう。
しかし、絶対に安全という訳ではありません。
実はiPhoneにはアンチウイルスソフトがありません。
そのため、何らかの理由でウイルスが含んだiPhone用アプリが登場した場合に防御する手段がありません。
可能性はかなり低いですが、ゼロではないということを覚えておくと良いでしょう。
また、世の中にはウイルス以外にもスマートフォンに悪い影響を及ぼすことがいくつもあります。
例えばフィッシング詐欺に誘導するようなメッセージやメールは、アプリで完全に防ぐことはできません。
そのため、利用者が自分たちで身を守る必要があります。
フィッシング詐欺メッセージやメールの見分け方は、こちらの記事をお読みください。
まとめ
この記事ではiPhoneとAndroidスマートフォンのセキュリティ面の違いをお伝えしました。
主な違いは、以下の3点です。
- iPhoneよりもAndroidスマートフォンの方が攻撃される確率が高い
- Androidスマートフォンは「悪いアプリ」によりウイルスに感染する可能性がある
- iPhoneは「悪いアプリ」が配布されにくいが、フィッシング詐欺などは別途対応する必要がある
一見するとAndroidスマートフォンが危険であるように見えますが、実際にはウイルス以外にも他人のスマートフォンを攻撃したり個人情報を抜き取るような手段は他にもたくさんあります。
そのためiPhoneを使っているから絶対に安心だと思わずに、日頃から怪しいアプリは触れないように気をつけておくと良いでしょう。